今回は過年度の第六回目になりますね。
大学生時代にちょっとした事情で知床に行ったお話です。
基本的に過年度分の記事は、覚えていないところは省きます。
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2016/08/14-19
世の中には色々な仕事があるようで、その仕事の補助をさせていただきました。
それ故、知床へ行くことになりました。
14日 移動日。
特筆すべきことは無いです。ただただ車を走らせました。
途中いろんな道の駅に寄ったよ。
15日 早朝から調査。
基本的には毎木調査(樹木調査)と樹種の同定。
深い原始林に入って。
ある特定の範囲内の樹木を一本一本ナンバリングして樹種、胸高直径、食痕の有無等々を調べます。
調査場所は、一般の人が入れないとこですね。
続いて海岸沿いの下層植生の調査です。
雨が降っていたので調査地の写真は撮れませんでした。
↑最東端の温泉。相泊温泉。
野性味あふれる天然露天風呂です。
時化の影響を受けるので、天気が悪いと入れません。
16日 知床国立公園内の調査です。
国立公園内では狩猟禁止なので、警戒心が薄いのか鹿も逃げずに草を食んでいます。
調査場所に行く途中にもたくさんの鹿を見かけました。
この場所で行った調査は、コドラート法で行いました。
(今回は1m×1mコドラート)
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コドラート法とは…
調査範囲内の一番特徴のある場所に、正方形の枠(コドラート)を作り、その中の草の種類や被度を調べる方法。
(説明だけで一つの記事が出来そうなので省略します。詳しく知りたい方はこちら。)
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↑見た感じ雑草しかないけど、それぞれに名前があるのでそれを調査して行きます。
この辺はウシノケグサが多かった。
この日の午後からは、15日に行った調査と同じことをしました。
生憎の雨模様でずぶ濡れになりながら行いました。
↑自分は身長が187cmあるのですが隠れます。
写ってるのは自分じゃないよ。
17日 知床岬へ出発。
調査を行う場所は歩いて行けません。(行けないこともないけど行くまでに何日かかかると思うよ。)
そして普段人が行くような場所でもないので、漁船を使い向かいます。早朝5時に出発だったため、船に荷物を積むことを考慮し3時起き。
漁船には積載重量があるので必要最低限の荷物しか持ち込めません。
↑左下の赤枠が知床の漁港で右上の赤枠が今回行った場所。
↑さらに拡大するとこんな感じ。
周りには何もないです。あるのは自然と動物だけ。
ちなみに、ここは携帯の電波は全くありません。
↑早朝5時に出発し、着いたのは8時前。
まだまだ日が出ていないので世界が青く見えます。
これから2泊3日過ごす場所へ到着しました。
↑見た感じはただの漁港。
この日は下見程度。
少し調査して終わりました。
18日 本調査。
知床は天候等変わりやすいので、無理をしてでも今回の工程を終わらせる必要があります。
水も電気も限りがあるので日の出とともに起きて、日の入りとともに寝る生活を送ります。
持ってこれる食料にも限りがありましたので昼はカロリーメイトとポカリだけとか。
前方に広がるのは海、後方に広がるのは森。
↑知床岬灯台です。
↑国境標です。
知床岬の先端部分に看板があるらしいのですが、天気が優れず危険なため行くことはできませんでした。
調査内容としては鹿柵の内側と外側での植生調査。
今回の調査以前のデータと見比べて、どの植物があってどの植物がなくなっているのか等を調べます。
↑これが鹿柵です。
次に行った調査は、森林と草地の境界にある木の新芽の高さを調べました。
潮風にさらされるところは楓の木が多いです。
樹種としては、ほとんどイタヤカエデの木でした。
↑赤枠で囲ってあるところの木です。
↑赤白縞模様の2mポールを使い、新芽の高さを計っていきます。
一本一本丁寧に。
色々な大人の事情から、データをお見せすることはできないのですが数千本の木を調査しました。
19日 調査+帰る。
この日は、帰るだけの予定でした。
ですが前日に終わらなかった調査が残っています。
早朝5時には迎えの船が来ます。
とゆうことは2時起きで3時から調査です
後輩三人も同行していたのですが、過酷な状況に慣れていなかったので自分が生贄になりましたね。
意外とそんな状況も楽しく思えてしまう、頭のおかしい人なので全く持って苦にはなりませんでした。
雨燕(だったはず)も見れたので良かったです。
そんな感じでサバイバル的な調査も終わり。
船が迎えに着ました。(乗るのは奥の方の一隻だけ。)
船の中ではみんなぐったりで
寝てる人、写真を撮ってる人、タバコをふかしている人…。
自分は寝たり、タバコを吸ったり色々してました。
知床の港について帰るものだと思っていましたが、まだ調査を終えていなかったので
ひたすらに樹種同定をしましたね。
疲れ切っていたので写真は無し。
帰りは教授が寝てしまったので自分がずっと運転しました。
知床を出たのが13時くらいだったのですが、色々と寄り道(食事したり温泉寄ったり)してたら大学についたのは日が変わって夜中の1時。
大学から家まで車で1時間半かかる自分は死ぬ思いで帰りましたね。
(教授、後輩はみんな大学から近場)
長いと思っていた5泊6日の旅も終わってしまえばあっさりしていたもので、非日常的なことが終わるといつも少しばかり寂しくなります。
今まで巡ってきた調査地に何年後か、何十年後かにまた行けたら良いなと思います。
終わり。
大学生時代にちょっとした事情で知床に行ったお話です。
基本的に過年度分の記事は、覚えていないところは省きます。
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2016/08/14-19
世の中には色々な仕事があるようで、その仕事の補助をさせていただきました。
それ故、知床へ行くことになりました。
14日 移動日。
特筆すべきことは無いです。ただただ車を走らせました。
途中いろんな道の駅に寄ったよ。
15日 早朝から調査。
基本的には毎木調査(樹木調査)と樹種の同定。
深い原始林に入って。
ある特定の範囲内の樹木を一本一本ナンバリングして樹種、胸高直径、食痕の有無等々を調べます。
調査場所は、一般の人が入れないとこですね。
続いて海岸沿いの下層植生の調査です。
雨が降っていたので調査地の写真は撮れませんでした。
↑最東端の温泉。相泊温泉。
野性味あふれる天然露天風呂です。
時化の影響を受けるので、天気が悪いと入れません。
16日 知床国立公園内の調査です。
国立公園内では狩猟禁止なので、警戒心が薄いのか鹿も逃げずに草を食んでいます。
調査場所に行く途中にもたくさんの鹿を見かけました。
この場所で行った調査は、コドラート法で行いました。
(今回は1m×1mコドラート)
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コドラート法とは…
調査範囲内の一番特徴のある場所に、正方形の枠(コドラート)を作り、その中の草の種類や被度を調べる方法。
(説明だけで一つの記事が出来そうなので省略します。詳しく知りたい方はこちら。)
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↑見た感じ雑草しかないけど、それぞれに名前があるのでそれを調査して行きます。
この辺はウシノケグサが多かった。
この日の午後からは、15日に行った調査と同じことをしました。
生憎の雨模様でずぶ濡れになりながら行いました。
↑自分は身長が187cmあるのですが隠れます。
写ってるのは自分じゃないよ。
17日 知床岬へ出発。
調査を行う場所は歩いて行けません。(行けないこともないけど行くまでに何日かかかると思うよ。)
そして普段人が行くような場所でもないので、漁船を使い向かいます。早朝5時に出発だったため、船に荷物を積むことを考慮し3時起き。
漁船には積載重量があるので必要最低限の荷物しか持ち込めません。
↑左下の赤枠が知床の漁港で右上の赤枠が今回行った場所。
↑さらに拡大するとこんな感じ。
周りには何もないです。あるのは自然と動物だけ。
ちなみに、ここは携帯の電波は全くありません。
↑早朝5時に出発し、着いたのは8時前。
まだまだ日が出ていないので世界が青く見えます。
これから2泊3日過ごす場所へ到着しました。
↑見た感じはただの漁港。
この日は下見程度。
少し調査して終わりました。
18日 本調査。
知床は天候等変わりやすいので、無理をしてでも今回の工程を終わらせる必要があります。
水も電気も限りがあるので日の出とともに起きて、日の入りとともに寝る生活を送ります。
持ってこれる食料にも限りがありましたので昼はカロリーメイトとポカリだけとか。
前方に広がるのは海、後方に広がるのは森。
↑知床岬灯台です。
↑国境標です。
知床岬の先端部分に看板があるらしいのですが、天気が優れず危険なため行くことはできませんでした。
調査内容としては鹿柵の内側と外側での植生調査。
今回の調査以前のデータと見比べて、どの植物があってどの植物がなくなっているのか等を調べます。
↑これが鹿柵です。
次に行った調査は、森林と草地の境界にある木の新芽の高さを調べました。
潮風にさらされるところは楓の木が多いです。
樹種としては、ほとんどイタヤカエデの木でした。
↑赤枠で囲ってあるところの木です。
↑赤白縞模様の2mポールを使い、新芽の高さを計っていきます。
一本一本丁寧に。
色々な大人の事情から、データをお見せすることはできないのですが数千本の木を調査しました。
19日 調査+帰る。
この日は、帰るだけの予定でした。
ですが前日に終わらなかった調査が残っています。
早朝5時には迎えの船が来ます。
とゆうことは2時起きで3時から調査です
後輩三人も同行していたのですが、過酷な状況に慣れていなかったので自分が生贄になりましたね。
意外とそんな状況も楽しく思えてしまう、頭のおかしい人なので全く持って苦にはなりませんでした。
雨燕(だったはず)も見れたので良かったです。
そんな感じでサバイバル的な調査も終わり。
船が迎えに着ました。(乗るのは奥の方の一隻だけ。)
船の中ではみんなぐったりで
寝てる人、写真を撮ってる人、タバコをふかしている人…。
自分は寝たり、タバコを吸ったり色々してました。
知床の港について帰るものだと思っていましたが、まだ調査を終えていなかったので
ひたすらに樹種同定をしましたね。
疲れ切っていたので写真は無し。
帰りは教授が寝てしまったので自分がずっと運転しました。
知床を出たのが13時くらいだったのですが、色々と寄り道(食事したり温泉寄ったり)してたら大学についたのは日が変わって夜中の1時。
大学から家まで車で1時間半かかる自分は死ぬ思いで帰りましたね。
(教授、後輩はみんな大学から近場)
長いと思っていた5泊6日の旅も終わってしまえばあっさりしていたもので、非日常的なことが終わるといつも少しばかり寂しくなります。
今まで巡ってきた調査地に何年後か、何十年後かにまた行けたら良いなと思います。
終わり。
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