刺激の強い画像(グロテスクな要素血液等)が含まれているので苦手な方は見ないでください。
気分が悪くなったとしても自己責任でお願いします。


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この話は、仕事の関係で出張した帰り道の出来事です。



道路に雪の塊じゃない”何か”がありました。
最初は避けて通り過ぎたのですが、そこにあるのは小鹿のロードキル個体でした。

一瞬にして頭の中は持ち帰ること以外考えられなくなりました。

会社の車で死体を持ち帰るのは得策じゃないのですが、一度帰ってから取りに行ったのでは遅いと思い助手席に上司がいるのにもかかわらずUターンして取りに行きましたね。

ただ、ただですよ?
生憎ブルーシートや大きいごみ袋は持ち合わせていません。
だからと言って、血の滴る死体をそのままトランクに入れられないじゃないですか…。

頭をフル回転させて何か敷く物はないだろうかと考えました。
パッと閃いたのは、ジャンバーを犠牲にすれば大丈夫だ!と考えました。
生粋の馬鹿ですね。

その時はアドレナリンやエンドルフィン、ドーパミン、アナンダマイド等がドバドバ出てたので気にしなかったんでしょうね…。
後々考えてみたら”4万円のゴアテックスのジャンバー”だったんですよ…。
確かにゴアテックスは水分を通さないので、適していると言えば適しているのですが…。


4万円のジャンバーを血みどろにしておくのは忍びないと思い近くにあったホームセンターでブルーシートを購入し小鹿を包み積みなおしました。

その時にはすでにジャンバーは血みどろだったのですが…。
その血みどろ写真も…と思ったのですが思った以上に血みどろだったため自重します。

まぁ、とりあえずこれで一安心ですね。
雪が多く道が悪いので、シカが転げまわらないよう安全運転で帰社しました。


IMG_2267
 ↑無事持ち帰ってくることができましたね。
・解体して分かったのですが死因としては、脊椎骨折、内臓破裂( + 両前足骨折、右後ろ脚の骨折による出血?)だと思います。
・雌雄はメス、年齢ですが一歳未満です。
・胃内容物ですが、やはり食べ物が少ないのか笹を食べているようでした。
 内臓が破裂していたので解体中は醗酵した笹の芳醇な香りが立ち込めていました

さてここからが少々手間です。

IMG_2271

もうすでに轢かれて死んでいるとはいえ、元々は生きていたものです。
ナイフを入れる前にしっかりと手を合わせましょう。
(いただきます。その命無駄にしません。)


とりあえず、腐敗の原因となる内臓を取り出そうと試みたのですが内臓が破裂していて取り出せない…。

IMG_2274

IMG_2272


当初の予定を変更して、内臓を取り出すのを諦めて損傷していない部位だけ取り出すことにしました。

無事だったのは左後ろ足と背ロースぐらいなもので
ネック(首周りの肉)も採ろうと思いましたが前足の付け根付近の背骨が折れていて鬱血していました。
鹿舌も考えたのですが、これも内臓が破裂したのが原因で胃内容物にまみれていたので断念。


IMG_2273
 ↑すでに内出血を起こしていて、肉に血が付かないように後ろ脚を切り出そうと悪戦苦闘。

血液も腐敗が早いため極力、肉には付けたくなかったので付かないようにどうにか切り取りました。


解体と撮影を一人で行うには設備が乏しく、撮影に集中してしまったら肉が傷んでしまうので途中で撮影は断念しました。


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鹿の残滓ですが、その辺に捨てることは絶対にやめてください。
今回は、知り合いの方の土地に埋めさせていただきました。

※埋めるときの注意点としては、野生動物が掘り起こせない程度の埋設深は確保してください。
 (今回はバックホーを使用したので1m以上の埋設深は確保できたと思います。)

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どうにか食べられそうな部位を切り取り家へ持ち帰り枝肉に分けました。

IMG_2269
  ↑この画像だけ見れば牛肉と何ら変わりないと思います。

取れた部位としては、背ロース、しんたま、内もも、外もも、すね肉です。

本来であればすべての部位を食したかったのですが、ロードキル個体だと色々な理由から食べることのできない部位が出てきてしまいます…。

皮も採取して鞣したかったのですが変なところで破れていたりしたのでやめました。

とりあえず今回はこの辺で終わります。


p.s.
解体した次の日に、友達から8kg鹿肉が届いたよ。


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調理編1→「死体回収屋 ~ロードキルを求めて~ #1-2 エゾシカ」
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