ハロー、皆さん、こんにちは。
2020年一発目書いていきます。
今回は、ツキノワグマの皮を鞣して革にしていこうと思います。
事の発端は、大学時代の研究室の同期K君から連絡があり
K君「コグマだけど四頭獲った。」
自分「毛皮捨てるなら送れよ」
K君「送るから住所教えろよ」
そんな会話をしていました。
いつ届くのかなー、年明けかなーとか思っていたら…。
聖夜の夜に送られてきました。
K君「クリスマスプレゼント届いた?」
自分「うん、届いたけどコグマだからって二頭分送ってくるとかマジお前バカじゃねーの!?!?」
そして届いたのがこちら↓
やっぱり僕の周りにはバカしかいないみたいです。
(変な要求に答えてくれるのには心から感謝してますけどね。)
まぁ届いたものは捨てるに捨てれないのでやっていきます。
用意するもの
・何か適当な動物の皮(今回はツキノワグマ)
・水(水道水)
・塩化ナトリウム(塩)
・炭酸水素ナトリウム
・硫酸カリウムアルミニウム(ミョウバン)
・水酸化カルシウム アルカリ性の物質(ホタテの殻焼成パウダー)
・ホウ酸 酸性の物質(薬局で買えます)
・洗剤(洗濯用とか食器洗い洗剤)
・ナイフ(鉈とか適当なもの)
・容器(バケツとか樽とか桶とか)
材料が揃ったら始めましょう。
まず初めに、動物から剥ぎ取った皮を水洗いします。
(塩漬けにしてあったので塩抜きをします。)
続いて、余計な肉や脂身を除去します。丁寧にやりましょう。肉片一つ残さないくらいの気持ちで。
まだ若干取り切れていませんが、二頭分あるので妥協します。
次に水酸化カルシウム水溶液に漬けときます。大体一日くらいでいいと思うよ。
今回使ったのは、ほたて貝殻焼成パウダー。
水酸化カルシウムと炭酸水素ナトリウム(重曹)を混ぜると
水酸化ナトリウムを生成できるのでその溶液に漬けこみます。
取り出して流水で洗い流し、ホウ酸水溶液に突っ込んで中和します。
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~参考~
●水酸化カルシウム+炭酸水素ナトリウム水溶液(水酸化ナトリウム水溶液)に漬けた理由
動物の皮には余計なたんぱく質が含まれているので、アルカリ性の水溶液に突っ込むことでアミド結合が加水分解されて水に溶ける分子量の小さいポリペプチドになります。
さらに、皮に含まれる余分な脂肪(脂肪酸)が鹸化されて水に溶けます。石鹸作るときと同じ原理ですね。
●ホウ酸に漬けた理由
この後の作業で鞣し液に漬けるのですが、カルシウムとアルカリ性の物質が邪魔になります。なので酸性の溶液に漬けることで脱灰するとともに中和します。
この段階で弱酸性になっても問題ありません。
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さて続けていきましょう。
鞣し液を作ります。
40~50℃程度のぬるま湯を用意しミョウバンと食塩を適当にぶち込みます。
(詳しいことは”毛皮の鞣し方 ~シカ~”に書いてあるのでそっちを見てね。)
溶液が出来上がったら中和した皮を
洗濯用の安い粉洗剤でこれでもかとゆうくらい洗ってから
鞣し液にぶち込んで一週間程度様子を見ます。
本来は薄めの溶液から濃い溶液に段階を踏んで
漬けていくのがセオリーらしいのですがめんどくさいので濃い液にぶち込みます。
二週間経った辺りから仕上がりの確認の為に2日置きに取り出して握ってみましょう。
紙を水に濡らしたものを握ると跡が残りますよね?
皮もそんな感じになったらここまでの工程は成功と言っていいんじゃないですかね?
注意点としては全部液中に沈めておくことですね。
水面から顔を出してると腐ります。
今回の作業はここまでです。
p.s.
クリスマスイブにクマの皮鞣したことある人は、絶対にコメントしてね。
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文章じゃ伝わり辛いと思うので参考までに下記動画も参照ください。
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2020年一発目書いていきます。
今回は、ツキノワグマの皮を鞣して革にしていこうと思います。
事の発端は、大学時代の研究室の同期K君から連絡があり
K君「コグマだけど四頭獲った。」
自分「毛皮捨てるなら送れよ」
K君「送るから住所教えろよ」
そんな会話をしていました。
いつ届くのかなー、年明けかなーとか思っていたら…。
聖夜の夜に送られてきました。
K君「クリスマスプレゼント届いた?」
自分「うん、届いたけどコグマだからって二頭分送ってくるとかマジお前バカじゃねーの!?!?」
そして届いたのがこちら↓
やっぱり僕の周りにはバカしかいないみたいです。
(変な要求に答えてくれるのには心から感謝してますけどね。)
まぁ届いたものは捨てるに捨てれないのでやっていきます。
用意するもの
・何か適当な動物の皮(今回はツキノワグマ)
・水(水道水)
・塩化ナトリウム(塩)
・炭酸水素ナトリウム
・硫酸カリウムアルミニウム(ミョウバン)
・水酸化カルシウム アルカリ性の物質(ホタテの殻焼成パウダー)
・ホウ酸 酸性の物質(薬局で買えます)
・洗剤(洗濯用とか食器洗い洗剤)
・ナイフ(鉈とか適当なもの)
・容器(バケツとか樽とか桶とか)
材料が揃ったら始めましょう。
まず初めに、動物から剥ぎ取った皮を水洗いします。
(塩漬けにしてあったので塩抜きをします。)
続いて、余計な肉や脂身を除去します。丁寧にやりましょう。肉片一つ残さないくらいの気持ちで。
まだ若干取り切れていませんが、二頭分あるので妥協します。
次に水酸化カルシウム水溶液に漬けときます。大体一日くらいでいいと思うよ。
今回使ったのは、ほたて貝殻焼成パウダー。
水酸化カルシウムと炭酸水素ナトリウム(重曹)を混ぜると
水酸化ナトリウムを生成できるのでその溶液に漬けこみます。
取り出して流水で洗い流し、ホウ酸水溶液に突っ込んで中和します。
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~参考~
●水酸化カルシウム+炭酸水素ナトリウム水溶液(水酸化ナトリウム水溶液)に漬けた理由
動物の皮には余計なたんぱく質が含まれているので、アルカリ性の水溶液に突っ込むことでアミド結合が加水分解されて水に溶ける分子量の小さいポリペプチドになります。
さらに、皮に含まれる余分な脂肪(脂肪酸)が鹸化されて水に溶けます。石鹸作るときと同じ原理ですね。
●ホウ酸に漬けた理由
この後の作業で鞣し液に漬けるのですが、カルシウムとアルカリ性の物質が邪魔になります。なので酸性の溶液に漬けることで脱灰するとともに中和します。
この段階で弱酸性になっても問題ありません。
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さて続けていきましょう。
鞣し液を作ります。
40~50℃程度のぬるま湯を用意しミョウバンと食塩を適当にぶち込みます。
(詳しいことは”毛皮の鞣し方 ~シカ~”に書いてあるのでそっちを見てね。)
溶液が出来上がったら中和した皮を
洗濯用の安い粉洗剤でこれでもかとゆうくらい洗ってから
鞣し液にぶち込んで一週間程度様子を見ます。
本来は薄めの溶液から濃い溶液に段階を踏んで
漬けていくのがセオリーらしいのですがめんどくさいので濃い液にぶち込みます。
二週間経った辺りから仕上がりの確認の為に2日置きに取り出して握ってみましょう。
紙を水に濡らしたものを握ると跡が残りますよね?
皮もそんな感じになったらここまでの工程は成功と言っていいんじゃないですかね?
注意点としては全部液中に沈めておくことですね。
水面から顔を出してると腐ります。
今回の作業はここまでです。
p.s.
クリスマスイブにクマの皮鞣したことある人は、絶対にコメントしてね。
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文章じゃ伝わり辛いと思うので参考までに下記動画も参照ください。
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